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「色からのメッセージ」第25話 クリスマスの色

第25話 クリスマスの色


クリスマス・カラーの意味は?


12月になるとレッド、グリーン、ゴールド、ホワイトなどのクリスマスカラーが街中に溢れています。これらの色にはどんなクリスマスの意味があるのでしょうか?


クリスマスは英語で「Christmas」ですが、これは「キリスト(Christ)のミサ(mass)」という意味です。クリスマスは約2000年前にイエス・キリストが誕生したことをお祝いする日です。イエス・キリストの誕生日に関する記録は残されていないため正確な日付はわかりませんが、273 年になると、時のローマ皇帝アウレリアヌスは12月25日を太陽神の誕生日と定めました。


イエス・キリストは「正義の太陽、光」と呼ばれていたことから、336年、当時の教会はこの祭日を利用してイエス・キリストの誕生を祝う日と定めたそうです。そしてクリスマスの象徴色、レッド&グリーンの組み合わせには深い意味が込められていました。


レッドはキリストの血の色といわれ、犠牲的な愛を表します。キリスト誕生のときに次々と実をつけたといわれる林檎の実のエピソードからも、クリスマスのモチーフとしてよく使われています。クリスマスのオーナメントに林檎が多いのもそういう理由からなのでしょう。オーナメントの赤いボールは、この林檎の象徴と言われています。


そしてクリスマスレッドといえばやはりサンタクロースの洋服ですね。サンタクロースは、4世紀のトルコに実在したニコラス司教がモデルになっているといわれています。ニコラス司教は貧しい人や子供達を助けたことで多くの人に慕われ、後に聖人とされて聖ニコラス(Saint Nicholas)と呼ばれました。聖ニコラスがよく赤い服を着ていたところからサンタクロースの服は赤になったとも伝えられています。聖ニコラスが自らの命を投げうって教徒の為に尽くしたところからも、彼の流した血の色ともいわれています。まさにレッドの表す犠牲的な愛、寛大な愛を表しています。


グリーンといえばはまず「もみの木」でしょう。もみの木は、多くの木が枯れるクリスマスの時期にもグリーンの葉をつけているところから「希望の木」とされ、古代から北欧の人々が特別の思いを寄せてきました。また、小さな葉が十字の形に生えるところから、キリストの十字架と結びつけ、クリスマスとは特別関わりの深いグリーンとされています。一年中枯れないエバーグリーンは強い生命力、永遠の命、春の訪れを表しています。


この時期登場するヒイラギもリース、ラッピング、クリスマスケーキの飾りなどによく使われるクリスマスを象徴するレッド&グリーンです。ヒイラギのグリーンの葉っぱは、キリストの「茨の冠や受難」を表し、レッドの実は「キリストの血」を表すといわれています。ヒイラギには深い悲しみが表されていたのですね。私がバンクーバーに来て初めて住んだ家の庭に大きなヒイラギの木があって、クリスマスの時期になると美しい赤い実がたくさん実っていたのを思い出します。ヒイラギの花言葉は「不滅の輝き」・・・まさにイエス・キリストのようですね。


ゴールドもクリスマスには重要な色です。クリスマスツリーのトップに飾る金色のひときわ大きな星は「ベツレヘムの星」といって、キリストが生まれた時に、東の空にひときわ大きく輝いた星を表現しているそうです。ゴールドには、ベツレヘムの星の輝き、高貴さ、大切さ、といった意味が込められています。


ホワイトはシーズン的にも雪をイメージさせる色としてよくクリスマスに使われています。ホワイト・クリスマスという言葉からも、純白な美しさが伝わってきますね。ホワイトは、聖なる意味、潔白、潔癖さを表しています。天から降ってくる真っ白な雪は、心が真っ白に洗われるような感じさえします。それは新たなスタートを意味するのかもしれません。北欧の人々が心待ちにするクリスマスは、雪に覆われた北の大地にやってくる春の訪れのような大祭なのでしょう。


そしてクリスマスに忘れてならないのがキャンドルです。キャンドルの灯りはまさに「光」です。私たちの心の中に、いつも消えることのないキャンドルの灯り(愛)があったら、私たちは穏やかに、そして軽やかに毎日を過ごすことができるのでしょう。イエス・キリストから私たちに送られるクリスマスプレゼントは、希望、光、そしてヒイラギの花言葉のように「不滅の輝き」なのかもしれません。