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第17話 ハーブティーの効能と色 No.2
先月に引き続き、今月もハーブティーの効能についてお話したいと思います。「からだにやさしい健康茶」であるハーブティーは薬として利用される欧米に対して、日本ではより嗜好的なお茶として楽しまれているようです。元来、お茶を飲む習慣のある日本人にとってハーブティーも自然と受け入れることができたのかもしれません。
ハーブには多くの有効成分が含まれています。ハーブティーはその香りの効果と飲用による薬理効果の双方が楽しめることが特徴です。よい香りを嗅ぐことでアロマテラピー効果も期待できますし、ハーブ独特の自然の色から心を落ち着かせたり、気分を高めたりする効果があります。このようにハーブティーは心と身体の両面に穏やかに働きかけます。
ヨーロッパでは「聖ヨハネの日」にハーブを収穫するとよいと伝えられています。それは6月の夏至の頃にあたります。ちょうどハーブの最盛期であるこの時期は、香りも薬効も一番高く保存できるといわれています。この時期は家庭でもプランターなどでハーブ栽培が手軽にできますので、摘みたてのフレッシュハーブを体験してみるのも楽しいと思います。
ラベンダーといえばプロヴァンスが有名ですが、ここの気候が北海道の富良野と大変似ているということで、今から60年位前にフランスから種が持ち込まれ試験栽培されたそうです。ラベンダーの香料採取が目的だったそうです。そして現在では富良野のラベンダーは夏を彩る風物詩となっています。大地に彩られた紫色のラベンダーのじゅうたんは天を地にもたらすような美しさと力強さを私たちに与えてくれます。
ラベンダー・ティー
花の風味のラベンダー・ティーは疲れを癒し、不安や緊張をほぐして気持ちを穏やかに整えます。リラックス効果があるので偏頭痛やストレスにも最適です。ラベンダーは乾燥させてポプリにしたり、石鹸や香水の材料にもよく使われます。「迷ったらラベンダー」という言葉があるくらい人気の高いハーブです。ハーブティーだけでなく、様々なものに「ラベンダーの香り」は多く使われています。花の色は紫色ですが、お茶の色は透明感のある茶系ゴールドで、お茶に使う部位は花の部分です。
ミント・ティー
強い殺菌力があり心身の疲れを軽減します。消化・鎮静作用があり、イライラしているときや不安なときに飲むと気分を穏やかにしてくれます。ミントには多くの品種がありますがハーブティーに使うミントは、ペパーミント、スペアミント、アップルミントの3種です。中でもペパーミントはメントールの強い清涼感があり、お口の中をさわやかにします。お茶の色は透明感のあるゴールドで、お茶に使う部位は葉の部分です。
マロウ・ティー
マロウ(ウスベニアオイ)の花のお茶は最初鮮やかなブルーですが、時間と共に空気中の酸素に反応してゆっくり紫色に変化していき、最後には美しいピンク色へと色が変わります。マロウはモナコ王妃グレース・ケリーが愛した花といわれています。癖のない味で咳や気管支炎などの呼吸器系に効果があります。喉の調子の悪いときはハーブティーでのうがいがとても効果があります。お茶に使う部位は花の部分です。
ルイボス・ティー
「伝説の健康茶」や「不老長寿のお茶」と呼ばれるルイボス・ティーはカルシウムやビタミンCを豊富に含み、アレルギーや胃の不調に効果的です。ルイボスはアフリカの最南端の高原に自生する高さ2mほどの枝の細い木です。ルイボスという名前はお茶を作るときの発酵過程で、葉や新芽に次第に現れてくる赤い色に由来します。お茶の色は赤茶色で、お茶に使う部位は葉と枝の部分です。
オレンジブロッサム・ティー
主にメキシコや中国で愛飲されるフローラルでフルーティーな甘い香りのハーブティーです。ストレスから起こる体の不調改善に役立ちます。寝る前に飲むと不安や緊張をほぐして気分を落ち着かせます。高価な精油「ネロリ」はこのオレンジブロッサム(ビターオレンジの花)から抽出されます。お茶の色はオレンジ色で、お茶に使う部位は花の部分です。
ハーブティーの色と香りを楽しんでみてください。